MacのPowerPointでAquaSKKのctrl+jが反応しない問題の対処法
問題点
PowerPointには「段落を両端揃えにする」ショートカットキーがcommand+jとして定義されています。
そしてこのショートカット、ctrl+j、Ctrl+shift+jでも動きます。
は?
うせやろ
ありがた迷惑どころではなく害悪
KeyNoteに移行しようか悩みましたが、やっぱパワポ使っといた方が安心だよね
(SKKユーザが言えた義理ではないが)
環境
- システム: macOS v12.0.1
- チップ: Apple M1
- キー配列: US
さすがにこれ同じ悩みある人おるやろ思ってたら、調べて出てくる人みんなJISキーボード使ってた。
なんでSKK使ってるのにJISキーボードなんですか?
対処法
Karabiner Elementsの導入
このアプリを使うとで、あらゆるアプリ上でのキーの動作をカスタマイズすることができます。
Karabiner Elementsに設定を追加
~/.config/karabiner/karabiner.jsonに、PowerPointアプリ上に限定してctrl+jの入力を別の入力に置き換える設定を記述します。
恐らく初期段階では、17行目付近に"rules": []という項目があるかと思います。
この中に以下のように設定を記述します。
この時点で、Karabiner Elementsの設定画面に以下のように設定項目が追加されているかと思います。

ここで、PowerPoint上でctrl+jの入力をctrl+option+jに置き換えるよう設定しています。
JISキーボードを使用している場合はかなキーに置き換えるようにすれば終わりなのですが、USキーボードにそんなものはありません。
したがって、その役目をctrl+option+jに担ってもらうことにします。
(ここの置き換えるキーの組み合せは競合が起きない範囲で自由にしてください)
という訳で、AquaSKK側でも設定をしていきます。
AquaSKKの設定を変更
入力モード切り替えのキーボードショートカットの定義は/Library/Input\ Methods/AquaSKK.app/Contents/Resources/keymap.confにあります。
直接ファイルの中身を変更できない場所にあるため、まずこのファイルをコピーします。
以下のコマンドでコピーしてください。
$ cp /Library/Input\ Methods/AquaSKK.app/Contents/Resources/keymap.conf ~/Library/Application\ Support/AquaSKK/次に、コピーしたkeymap.confのSKK_JMODEの項目を以下のように変更します。
SKK_JMODE ctrl::j||ctrl::alt::j変更を保存したら、メニューバーのAquaSKKアイコンから「設定ファイルの再読み込み」をクリックします。
先ほどのコピー先に置いておけば、これだけで勝手に読み込んでくれます。
これにて設定は終わりです。
補足事項
もしOS側の設定でcaps lockキーをctrlにしている場合、Karabiber ElementsのSimple modificationsで改めて設定してください。
